表面:ジョージ6世の肖像/GEORGE VI CROWNED 12 MAY 1937
(ジョージ6世 1937年5月12日戴冠)
裏面:妻エリザベスの肖像/QUEEN ELIZABETH CROWNED 12 MAY 1937
(エリザベス女王 1937年5月12日戴冠)
1936年のジョージ5世の崩御後、王位は兄エドワードが継いだ。
しかし彼はアメリカ人女性ウォリス・シンプソンとの望まれない結婚を選んだため、在位わずか325日で退位。
王位継承権が兄に次いで2番目のジョージ6世(当時はアルバート)が国王に即位。
1937年5月12日、エドワード8世の戴冠式が予定されていた日にアルバートがジョージ6世として戴冠した。
時代はその頃第二次世界大戦開戦間近。
新国王と王妃はカナダ(イギリス国王として初)とアメリカを訪問。国王夫妻の誠実な姿勢は人々を動かしたという。
父(ジョージ5世)が即位後に第一次世界大戦に突入。当時アルバートは18歳で海軍士官として奮闘し、
次の大戦では国王ジョージ6世として戦争に向き合った。
子供の頃は気弱で泣いてばかりいた彼に、父王は王位継承を望んでいたという。それは自らも次男であり、また自らの即位も晴天の霹靂であった為、その運命を見抜いていたからなのかもしれない。
アルバートが自らの名を父を継ぐ「ジョージ6世」としたのは堅固な王政を取り戻し、父に倣うという強い意志の表れであった。
戴冠前に泣きながら母の所に行った男は、第二次世界大戦から国を守り、王政を守り、国民を守った強き王となった。
発行枚数はわずか274枚、鑑定枚数は12枚。抜群の希少性を持った、最も人気のある国王の戴冠メダル。